■ 抄録・要旨
| 北欧州・北米においては、農作物の収量を対象として、その保護のためのオゾンのクリティカルレベルを評価する試みが行なわれているが、我が国においては、オゾンのクリティカルレベルの評価に関する取り組みはほとんど行われていない。そこで、国内で多く作られている水稲品種の農作物の収量に対するオゾンの影響とその種間差異を調べ、オゾンのクリティカルレベルの評価を行った。
その結果、日本の比較的オゾン高感受性の水稲品種を対象としたオゾンのクリティカルレベルは、4ヵ月のAOT40値で約5.5ppm・hが妥当な値ではないかと考えられた。
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